2006年05月14日

ウォーツェル氏:「中国の『靖国』固執は、日本政治の再編成を狙ったもの」「日本はアジアで孤立などしていない」

■中国の「靖国」固執 日本の再編成目論む

米国議会の超党派政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」のラリー・ウォーツェル委員長は
10日、産経新聞のインタビューで米国からみた日中関係の靖国問題などについて語り、中国は
靖国問題を使って日本の国内政治を変えようとしており、日本側は中国による小泉純一郎首相
の靖国参拝中止への圧力に、屈するべきではないという見解を明らかにした。

米国議会で米中経済関係が米国の国家安全保障にどう影響するかを研究する常設諮問機関の
同委員会で、今年二月から委員長を務める中国の安保・軍事専門家のウォーツェル氏は中国の
靖国問題への対応について「他国の神社参拝を自国の外交関係の中心部分にする国は全世界
でも他に例がない」と評し、その特殊性を指摘した。同氏は日中関係の現状での靖国問題の意味
については「靖国問題は日本の内部問題、内政問題であり、中国が日本の内政を非難の主要対
象とし、靖国を通じて日本の内政を変えようとしている限り、日中関係の改善は望めない」と論評した。

同氏は中国が靖国参拝に激しく反対する理由については「靖国を戦前戦中の日本の行動の土台
として特徴づけ、中国国民に対し靖国神社自体を邪教のように誇大化して神話化するとともに、靖
国への攻撃と否定を中国側のナショナリズムや主権感覚の正当化の基礎に利用してきた」と述べ、
「中国当局はそうした靖国非難の利用に依存するようになり、引き返しが難しい状況を自らつくって
しまったといえる」と説明した。

ウォーツェル氏は、中国が小泉首相の後継者にまで靖国参拝に関して条件をつけていることにつ
いて「中国は小泉首相以後の日本の政治を靖国問題を通じて自国に都合よいように再編成しよう
としているが、それが難しいことをやがて認めざるをえないだろう」と述べた。
 日本側の対応について同氏は「私が小泉首相ならば靖国参拝に関しては中国の反対を無視し、
参拝はやめず、日本国内の賛否を優先材料として判断する。その一方、これまで通り参拝は戦争
賛美を意味せず、靖国には太平洋戦争以外の戦争の死者も祭られており、日本の戦死者全般に
弔意を表しているのだ、という立場の説明を続けるだろう」と語り、小泉首相は中国の圧力に屈する
べきではないという意見を強調した。

ウォーツェル氏は中国側の日中首脳会談拒否という態度に対しては「日本側は中国へのODA(政
府開発援助)などすべての経済援助を即時、打ち切るぐらいの強い対応で抗議を表明すべきだ」
と述べた。

「日本は靖国問題のためにアジアで孤立している」という日本の一部などでの主張に対して同氏は
「日本はまったく孤立などしておらず、その種の主張は明確に事実に反する。日本と中国、韓国と
の経済や人的な交流は大幅に拡大しており、日本はアジアでもタイ、インドネシア、モンゴル、台湾、
インド、フィリピンなど多数の諸国、諸地域ときずなを緊密にしている」と反論した。

同氏は日中関係の摩擦については「中国が依然、大軍拡を続け、対外的に強気な態度をとること
が日中関係を緊迫させ、悪化させている」と語り、日中関係は靖国以外の実質的な要因で悪化して
いるとの見解を明らかにした。

クリントン政権の高官だったジョセフ・ナイ氏らが靖国問題では日本を非難している点についてウォ
ーツェル氏は「民主党のクリントン政権にいた要人の対アジア政策と、共和党現ブッシュ政権の対
アジア政策とのギャップだともいえる。クリントン的政策はとにかく中国を偏重し、その独裁や軍拡
にもかかわらず、米側の外交政策の中心に中国をおこうとする。私は中国は重要で無視はできな
いが、米国の対アジア政策の中心ではないと思っている」と述べた。(ワシントン=古森義久)

産経新聞 2006年5月13日付 3面




外務省HP(要人往来)

■ トルコ 外相日本の常任理事国入りをあらためて支持
■ インド シン首相より、インド国内の政党は与野党問わず日本との関係強化の必要性に対する認識があるとの発言
■ モンゴル 新政権において外交政策は継続性があり、特に対日関係重視は変わらない
■ パキスタン 「日本との関係強化に大きな可能性があることを確認」麻生氏、会談後の記者会見
■ 台湾 自民若手、日台友好で新議連設立 「台湾の安定と安全は日本にとって不可欠」
■ タイ スラキアット副首相から日本の常任理事国入りにつき支持するとの発言
■ フィリピン ロムロ長官よりフィリピンはこれまで通り日本の常任理事国入りを支持
■ インドネシア カッラ副大統領「東南アジアの各国経済の基盤は、日本との良い関係、であり緊密に協力していきたい」
■ モルディブ 日本の援助で作られた防波堤が津波から首都を守った事を心より感謝、日本の国連安保理常任入りを支持
■ スリランカ 日本の国連安保理常任理事国入りを支持
■ バングラデシュ 両首脳は両国の関係が従来から良好でありジア首相訪日でこの関係をさらに緊密化することで一致
■ ブルネイ 日本には安保理においてより大きな役割を果たしてほしい、日本の常任理事国入り支持
■ カンボジア 日本の常任理事国入りについてのカンボジアの支持は不変である
■ ベトナム ベトナムはどんな圧力を受けても日本の常任理事国入りを支持する、これはベトナムの原則的立場である(ニエン外相)
■ マレーシア 日本が常任理事国に入る時が来ている 国連総会でマレーシア首相が演説
■ 東トルキスタン亡命政府 日本はその資格を有する民主国家であり独裁中国よりはるかに相応しい
■ 東南アジア諸国連合外相 我々が日本の常任理事国入りを支持する立場は変わらない
posted by クリケン at 20:30| 千葉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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