2007年01月15日

バーバリーの生産、中国移転方針に 「英ブランド危機」非難続々

 タータンチェックのデザインで有名な英国の高級ブランド、バーバリーが英国内の工場を閉鎖して
中国に移転させる方針を示し、地元議会や芸能界をも巻き込む論争に発展している。生産コスト削
減やアジア市場拡大につながるとはいえ、「中国製」ではブランドイメージを損なうとの声が強い。
グローバル化への対応をめぐり企業と消費者の間で意識の乖離(かいり)が鮮明になった格好だ。

 バーバリーは昨年、最高経営責任者にアンジェラ・アーレンツ氏が就任してから業績が拡大してい
るが、「事業のあらゆる場面で効率化を図るのは当然」として、英ウェールズ南部のロンダにある生産
工場を閉鎖して、新たな生産拠点を中国に設ける方針を昨年9月に明らかにした。

 コスト削減と生産の効率化を狙う一方、インドなどへの新規出店でアジア市場に攻勢をかけている。
中国への生産拠点移転には、成長する中国の高級ファッション市場での売り上げ増加への期待もあ
りそうだ。だが、工場の従業員約300人は職を失うことになり、バーバリーの本社があるロンドンでも
抗議行動が繰り広げられている。高級ブランドは映画界とも切り離せず、ウェールズ出身映画スター
に加え、2度のオスカーを受賞している英女優のエマ・トンプソンさんも今月から抗議行動に加わった。

 思わぬ反響にバーバリーは閉鎖時期を延期したものの、閉鎖の方針は撤回していない。英国のその
他の工場では生産をこれまで通りに続けると弁明するが、地場産業が乏しいウェールズにとっては深
刻だ。ウェールズ出身の閣僚、ピーター・ヘイン北アイルランド相も地元の雇用を守ろうと、バーバリー
の経営幹部に閉鎖撤回を働きかけている。一方、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員
会に呼び、グローバル化の観点から閉鎖理由を問いただす意向という。

 これに加え、移転先が中国であることが、論争に拍車をかけている。安価な中国製繊維商品の欧州流
入が外交問題に発展した経緯に加え、中国での安い賃金での過酷な労働には英国でも批判が強い。
「英国製」が「中国製」となることで、ブランドイメージが低下する心配もある。トンプソンさんはBBCテレビ
で「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。企業は金も
うけに目がないと思いたくなるし、低賃金での製造は受け入れ難い。バーバリーはそのような行動を取っ
てはいけない。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴えた。

 中国進出計画は、国際競争力の確保を狙いとしたものだが、強行すればブランドイメージに傷がつきか
ねない。英国の現代史とともに歩んできた老舗ブランドの生き残りをかけた悩みがうかがえる。

                  ◇

【用語解説】バーバリー

 1856年に英サリー州出身のトーマス・バーバリー氏が汚れを防止する農夫の服装をヒントに耐久性と防
水性に優れた服を販売しようとロンドンに開いた洋服店が前身。その際、「ギャバジン」と呼ばれる新素材を生
み出し、バーバリーコートの元になった。第一次大戦ではトレンチコートの原型も生み出し、英軍に採用された。
その後、コートとジャケットは英王室の御用達にもなった。タータンチェックは1924年にコートの裏地として
デザインされたのが最初で、変更を経ていまもバーバリーの顔となっている。

FujiSankei Business i.






















(`ハ´) <工場が稼動した暁には、
      中華で「バーバリー」(蛮異)とは何事と難癖付けて、
      工場をいただくアル。

posted by クリケン at 17:16| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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